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2017.07.04 一橋大学経済学部でソーシャルビジネスの講義を行いました
7月3日、共同代表の打田郁恵が一橋大学経済学部の3年生を対象とした授業にて、開発途上国におけるソーシャルビジネスに関する講義を行いました。
国際援助の文脈で語られることの多い開発途上国の社会課題について、ビジネスという視点から企業はどう社会課題にアプローチしているのか、オリナス・パートナーズが関わる事業をケースとして取り上げ、これまでの成果と課題について紹介しました。本講義は、ミクロ経済学と開発経済学の基礎を学んだ学生が、現場での具体的な事例を通じて理論をより深く理解することを目的に実施されました。
学生からは「事業に取り組む個人のビジョンと実際のビジネスとのギャップ」「企業内部での事業の収益性に対する評価」「途上国ならではのマーケティング手法」等に関する質問のほか、自身に引き寄せて「起業する際の心境」に関する質問がありました。
授業の後半では、ケースからの学びを受けて、事業インパクトおよびマーケティング手法に関する議論が展開されました。本授業を担当する一橋大学経済学研究科の真野裕吉先生からは、保健分野における実証研究の紹介や、ミクロ経済学の視点から未成熟な市場における企業の新規参入と付加価値を高める戦略の関係性について解説がありました。
オリナス・パートナーズは、これまでも個別事業のインパクト評価について独自に開発を進めてきましたが、本授業での意見交換を通じ、経済学モデルに基づいたインパクト評価の可能性について改めて検討する貴重な機会となりました。